Fujii Kaze LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE 備忘録
お久しぶりです。
2022年10月15日(土)、行ってまいりました、Fujii Kaze LOVE ALL SERVE ALL STADIUM LIVE@Panasonic Stadium Suita へ。
先日のホールツアーはチケットがご用意されなかったので久々の風さんのライブ。
風さんにとっては2度目のスタジアムライブ。でも有観客でやるのは初のスタジアムライブ。こんなにもお祭り感満載なスタジアムライブになるなんて。
しかも吹田のスタジアムを音楽イベントとして利用するのは藤井風さんが初、とのこと!!凄い!おめでたい!こけら落としじゃないか!
ということで、レポのようなちゃんとしたものは書けないので(笑)、自分用の備忘録みたいな気持ちでライブ前のあれこれ含めだらだらと書いていこうと思います。
開場前
スタジアムライブは夏フェスでしか行ったことがなかったんだけど、開場前からこんなにもスタジアム周辺一帯が藤井風一色のお祭り会場みたいになるなんて凄い空間だなぁと思った。
ここにいる数万の人達(3万人×2日間だったようですね)、みんな藤井風さんただひとりを見るために集まったんだよなぁと思うと感慨もひとしお。
しかし本当に真夏だったね……「雨降らないでほしいなぁ。晴れてほしいなぁ。」とは思っていたけれどもまさかここまで晴れるとは。10月中旬なのに昼間はさながら夏フェス(笑)
万博記念公園駅を降りてからスタジアムに向かうまでの道中が藤井風ロードになっていて、風さんの神秘的なお写真ののぼりが大量に飾られていて撮影スポットになってた。私も浮かれてのぼりと写真撮ったので実質風さんとのツーショットをゲットです(違う)。
今回、グッズ購入は抽選整理券方式。
事前に整理券を申し込むと抽選で整理番号が配布されるシステム。自分の順番が来たらQRコードが送られてくるので物販ブースに入場できるという流れ。
私は5000番台だったので午前中のうちにQRコードが送られてきてグッズの売り切れもほぼなく、長蛇のグッズ列に並ぶ必要もない今回の方式はかなり画期的で良かった。ただ、整理番号が完全抽選なので番号が後ろだと買う頃には売り切れちゃってる人もいたのかな…?
ちなみに私がグッズ購入した時間帯に風さんたちがリハーサルしてたようでガッツリもガッツリ音漏れしててテンション爆上がりでした。
私はお昼頃に会場到着し、グッズ購入→行けそうだったら飲食ブース行こうかな〜みたいな気持ちだったんだけど完全に甘い考えだった(笑)
物販は良かったのだが飲食ブースは整理券も何もないので長蛇の列。しかも10月中旬にあるまじき灼熱……
覚悟決めて並べばちゃんと時間内に飲食ブースも行けたとは思うんだけど、気候に勝てる気がしなくて諦めました…笑
開場後
私の席は16:00以降に来てね!な席だったので15:30過ぎに会場近くのららぽーとを出て16:00頃に会場に着く計算。グッズ購入のために一度スタジアム前まで行ったおかげで距離感が分かって良かったかも。思ったよりもスタジアムまでが遠いのよ。
そして入場。念のためお手洗いへ。
お手洗い事情とか全然興味ない人の方が多いとは思うんだけど、私はライブ会場のお手洗い事情が結構気になる人間なので備忘録として書いておきます(笑)
アリーナ席だったんだけど、吹田のスタジアムはおそらく音楽イベントで利用することを考慮して作っていないこともあってアリーナ席とスタンド席の往来ができない構造(サッカースタジアムなんだからそれはそう)。つまりアリーナ席は既設のトイレがないので全て仮設トイレ。その代わりトイレの数は1箇所につき60個くらいあった。内訳は50個女性用、10個男性用、くらいな感じ。男女比が分かりやすい(笑)係の方が「逆サイドにもお手洗いありまーす!」みたいなことを言ってたからトイレは2箇所くらいあったのかな?トイレ列は大行列だけれども60個もあるので回転は早い。今時の(?)仮設トイレなので普通に綺麗だし支障はなし。手洗い場も当然仮説な訳だが、それは良いとして、このご時世なので石鹸を置いてくれたら助かるな、もしくはお手洗いの出口にアルコール消毒を置いてくれたら助かるなと思いました(文句が細かい、そしてお手洗いトークが長い)。
アリーナはサッカースタジアムとして使っている時は一般客が入れないエリアだと思うので貴重な経験なのかも!と思った。
そして着席。一応余裕もって入ったつもりだったんだけど、着席したら定刻の10分前とかで全然余裕なかった(笑)
で、私の席なんですけど、アリーナのなすびブロックでした。一番後ろのブロック(号泣)
それはそうとアリーナのブロック名が可愛い。だいこん、にんじん、かぼちゃ、れんこん、きゅうり、なすび。ブロック名呼ぶだけでほのぼのしちゃう。
17:15頃 開演
パッと見ではちゃんとお客さん入ってるように見えたけど、直前のトイレ列を考えると入りきってないんだろうな、という感じだったから15分押しは想定内だった。単純にお客さん入りきってないパターンの開演押しだった気がする。
そして開演。開演直後に絶望がやってきた。
見えない。何も見えない。モニターだけかろうじて見える。
ステージがかなり豪華なフルスクリーンだったおかげで風さんの動向が分かりました。モニターに感謝しかない。
約2時間のライブ中、人々の隙間から肉眼で米粒サイズの風さんを拝めたの、リアルに10秒くらいだった(号泣)
1曲目から最後の曲まで、私の文末にはもれなく(モニターでしか見えてないけど)の気持ちがついてますし、実際モニターでしか視覚情報を得られていないので不正確な情報も含まれますことをご了承くださいませ…笑
私は元々アリーナよりスタンド派の人間でして、なおかつ1度しか入れないライブでアリーナ後方を引き当ててしまったことにかなりの絶望を抱いて序盤は「ちょっと立ち直れないかも……」と思っていたのですが、それと共にそこまで絶望できるオタクとしての自分に何故か安堵した部分もあって。最近オタクしてる中で何かモヤっとする案件があっても諦観を身につけてしまって「まぁそんなものか」と割と何でも飲み込みがちで感情が常にフラットというか凪の状態だったので、久方ぶりに感情が激しく揺れ動いた気がして「わぁ〜今オタクしてるな〜」と思えたというか。ネガティブにポジティブを見出すという謎のポジティブマインドを発動できたので私は大丈夫です(笑)
ということで、気を取り直して
1.何なんw
早速すみません、登場を見れてません(笑)
なんか教祖みのある凄い登場方法だったらしいじゃないの。
ちなみに、風さんの姿が全く見えないことにショックを受けて大好きな「何なんw」の前半の記憶がありません(笑)
でも衣装の衝撃はすごく覚えてる。教祖…?お釈迦様…?てかガンジー…?ってなったから。
なんて言うんだろう、白いつなぎにベージュの布を斜め掛けしてて、あまりにも"降臨感"が強かったし、「これはもう完全に教祖になろうとしてませんか??」って感じでどうしたって己についてまわってしまう"教祖感"をあえてネタにしてる(?)のが面白かった(笑)
2番あたりで階段を降りる風さんがモニターに映り「え!?階段あんの!?」と驚き、終盤で花道を歩く風さんがモニターに映り「え!?花道あんの!?」「え!?花道の先にピアノあんの!?」と大興奮の私(立ち直りが早い)。やっぱり「何なんw」ラストは風さんのピアノがないとね。
スタジアムライブが「何なんw」で開幕するの、激アツじゃん。やはり「デビュー曲を作ろうと思って作った」のが「何なんw」なの本当に凄いなと思った。こんなにも名刺代わりになる曲を作ろうと思って作れる才能に改めて惚れた。
2.damn
イントロのベースがかっこいい〜!
モニターにバンドメンバーさんが映る度に何故か「あ!○○さん、お疲れ様です!ありがとうございます!」の気持ちになる。
MVラストと同じ表情してた。
3.へでもねーよ
生尺八!!めちゃくちゃ痺れる。
特効(炎)が上がってた。
4.ガーデン
中央のモニターには風さんがガーデンにいるMVっぽい映像が流れる。ガーデンと言いつつ洋風のガーデンじゃなくて和風の庭園みたいに見えたんだけどちゃんとモニターが見えた人、どうでした??
「ガーデン」を歌ってた時間帯、ちょうど夕空ですごく良かったんだよね。
風さんが野外の空の下で「空の果て」と歌い上げる様子があまりにも神々しくて思わず拝んだし、「空の果て」と歌われて空を見上げるとそこには綺麗な夕空があるわけで。なんと心が洗われる空間であることか。
私は「ガーデン」という曲がすごく好きで。ガーデンは広義で人生のことだと思う。人生って「帰ろう」のMVのように道みたいなものだと思ってたの。でも「ガーデン」を聴いてからは「道みたいに前に進むか後ろにさがるかだけじゃなくて立ち止まってそこに留まることも人生で、自分の庭園で生きたお花を育てたり手入れするみたいに愛でて豊かにしていくことも人生なんだよなぁ」って気付けたというか。
花が枯れることもあって、でもいつかまた咲いて。雨が降ることもあるけど雨も植物にとっては養分になって。愛情を注いでお世話をすればその分華やかで豊かなお庭になる。誰かから素敵なお花を貰うこともあれば、綺麗に咲いたお花を誰かに分け与えることだってあるかもしれない。それって本当に人生と一緒だなぁって。
新しい"人生"の解釈を教えてくれたこの曲を野外の壮大で綺麗な夕空の下で歌われたらあまりにも尊くて、ついつい拝んでしまった。
5.やば。
わたし的お墓参りに行くときに聴きたい曲ランキング堂々第1位のこの曲(なんと特殊なランキング)。
ベンチとダンサーさんがふたり出てきた。
「やば。」もめちゃくちゃ好きな曲。初めて生で聴いて、音源よりも生で聴いた方がかなり歌い上げてる印象が強くて、歌うのにエネルギーが必要な曲なんだなぁって感じた。
6.優しさ
最初「え?何の曲?知らない曲?」と思ったけどよく聴くと「優しさ」だった。
ピアノメインの原曲からかなりアレンジされてた。
風さんがピアノを弾かない「優しさ」は初めての経験なので新鮮。
7.grace
「新曲やります。この曲だけはスマホで撮影OK。でも明日のライブが終わってからSNSにあげてね。」と言われ慌ててスマホを取り出した。ライブに来れない人にも届くようにという優しさでもあり、新曲のライブパフォーマンスという引きの強いSNS上プロモーションでもある。
誰かがあげた動画きっかけでSNSで新たに風さんに出会う人がいたら嬉しいな。
「grace」がリリースされた時、「こんな讃美歌みたいな荘厳な曲を野外ライブで聴く空間なんて正真正銘のセラピーになるじゃないか……」と思ったのだが、実際にはスマホで撮影しながら見るというかなり現代的な空間になったのがちょっと面白かった。普通に真面目に「grace」をパフォーマンスしたら何がどう転んでも宗教感というか教祖感が出てしまうだろうなと思っていたので、これは強すぎる教祖感を霞ませるための策でもあったのかもしれない(多分違う)。
スマホで撮影しながらスマホの画面を見つめるのは勿体ないなと思ったので、片手でスマホを構えて視界の片隅でアングル調整しつつ、肉眼に生の「grace」を焼き付けることに集中した。
後で自分が撮った動画を見返すと、肉眼では全く視界に入ってくれなかった実物の風さんが人々の隙間から一瞬映ってた。ありがたや。
しかしながらその一瞬以外はひたすらモニターを撮影した動画だったので「これはまさに偶像崇拝なのでは……」という気持ちになるなど。
私が思う風さんの凄いところは、絶対的に藤井風じゃなければ表現できない音楽を表現していることだと思う。人間性・精神性・思想性全て込みで藤井風にしか歌えない歌。「grace」はまさにそういう曲だと思う。風さん自身はいつでも「みんな同じ」と歌っているんだけれども。
自分を愛すること、自分を尊重すること、"自分を愛すること"と"他人を愛すること"は両立できること、そして、生きていく中で悲しいことや後悔することがあってもそれは全て自分の財産となり、いつかそれらへの執着を解き放てる時が来ること。大切なことは全て藤井風が教えてくれた……
これは私の解釈なので風さんはそんなつもりで作ってないかもしれないんだけど、「grace」は「何なんw」のアンサーソング的な要素ありませんか…?「何なんw」がハイヤーセルフから自分に向けた曲ならば、「grace」は自分からハイヤーセルフに向けた曲。厳密に言うと"アンサーソング"というよりかは"対になっている曲"という感じがして。
でもそれだけじゃなくて「grace」には聴衆をまるっと包み込む凄まじい包容力がある。「何なんw」には「何なんw」の魅力が当然あるけど、「grace」はまた何段階も大きくなったものを感じる。藤井風の凄味、ここにあり。
8.帰ろう
grace終わりで耳馴染みのない音が流れる。スクリーンには古代の壁画みたいな(?)民族っぽさ溢れる太陽の絵。
なんかボサノバチックなサウンド。歌い始めて「帰ろう」だと気付く。何故ボサノバ調なのだろう(ボサノバの定義を知らないのでこれはボサノバじゃないのかもしれないが……SNSでレゲエアレンジって言われてるのは見た)。
「帰ろう」に関しては私はオリジナル強火担なので「野外ではオリジナルの帰ろうが聴きたかったなぁ」と思ってしまった(小声)。これはもう「帰ろう」が私の人生ソングだからそう思ってしまうだけなので、アレンジを批判しているつもりはありません(笑)単に私の思い入れが強すぎるだけ。
それと同時にオリジナルの「帰ろう」をあのアレンジにしたYaffleさんへの感謝と恩が募った。風さんは元々あの壮大なアレンジを想定していなかったみたいだから。なので、今回のレゲエアレンジ(?)もYaffleさんがしたのならそれはそれでレアだし楽しまねば!と思いながら見てた。
「帰ろう」もあの空間でオリジナルをやると何がどう転んでも宗教感というか教祖感がきっと出過ぎてしまうもんね。強すぎる教祖感を霞ませるための策でもあったのかもしれない(2回目の謎理論)。
でも「帰ろう」が終わった直後、後ろの席から「え、つらい。なんでアレンジ…?」っていう声が聞こえてきて「その気持ち、分かります……」ってなった。
9.さよならべいべ
さよならべいべ!?今何時!?って思わず時計を確認してしまった。全然終盤じゃなくて安心した(笑)
安定の盛り上がり曲。みんなで手を振るのが楽しい。
ここで「疲れたじゃろ。座ってええよ。」と着席させてくれる風さん、有難い。そろそろ腰が痛くなる頃なのです(笑)
10.ロンリーラプソディ
風さんのピアノソロ。なんと美しい旋律か。一生聴いていたい、と惚れ惚れしていると「ロンリーラプソディ」が始まり大興奮。わたし的LASAの中で一番刺さる曲。
「すーはー」のところで「きれいなもんだけ吸って~ ネガティブなもん全部吐き出して~」と呼吸の儀式が執り行われる。「特にない」に近い要素を感じる演出。
私は風さんの孤独への寄り添い方が好きで。
「ひとりじゃないよ!」と励ます曲も素敵だけど、「みんなひとりでしょ。」だから孤独なんてないよ、と歌う風さんが私はすごく好き。風さんの言葉にはいつも「そんな寄り添い方があったなんて!」って目から鱗が落ちるような気持ちになる。
11.それでは、
LASAと同じ曲順だね。
とても有難くて厳かな気持ちになる。
今回風さんの主なピアノ演奏ゾーンはこの2曲だけだった感じかな?
12.“青春病”
そういえばここもLASAと同じ曲順だね。
3万人でやる野ざらしダンスは楽しさ倍増。あの瞬間は"青春のきらめき"を感じざるを得ないよ……
13.死ぬのがいいわ
元の衣装に赤い衣装を羽織って登場した風さんのサックスソロ。そっか、そうだよね、サックスまで演奏してくれるんだよね。最高。
至高のサックスソロから始まるのが「死ぬのがいいわ」なの、最強過ぎるんだよね。ライブの「死ぬのがいいわ」は至高のピアノソロから始まったり至高のサックスソロから始まったりして、私のツボを尽く踏み抜いていくので好きです。ライブの「死ぬのがいいわ」は万能。
14.燃えよ
2度目の特効(炎)あり。「燃えよ」だもんね!
今回もアウトロでショルダーキーボード登場。
15.きらり
「燃えよ」終わりでモニターに疾走感のある映像が流れる。例えるならばドラえもんの四次元ポケットの中みたいな(笑)この時点で「疾走感のある映像ということは次はきらりだな!」と直感が働く。
「きらり」はもう立派な代表曲だよね。
16.まつり
会場一体になって踊るまつりダンス、最高に楽しい盆踊りって感じ。ライブの「まつり」本当に楽しい。
そして、花火が上がったぞ〜!!野外ライブといえばやっぱり花火が見たいよね!!すごくちゃんとした花火でテンション上がったし「これぞ祭りだ……」ってなった。「まつり」で花火上げるの紛うことなき解釈の一致だし、花火上げるなら「まつり」しかないよな!!の気持ち。
17.旅路
風さんが「花火も上がって最後の曲みたいな感じになったけど次が最後の曲です」って言ってて笑った。やっぱりラストといえば「旅路」だよね。
スタジアムが壮大な宇宙になった。
退場前にステージを手を振りながらくまなく周り、大きなエアハグをくれた。
最後に
スタジアムライブ、映像も音響も最高だった。
風さんのライブはいつも音響が良い。信頼の映像と音響。
今回本当にフルスクリーンであることに命を救われたので……かなりお金かかってそうで豪華なフルスクリーンのセットだったよね。
モニターしか見てなくて全貌をちゃんと把握できている気がしないので円盤化を楽しみにしています!まるで初見のような気持ちで円盤を楽しめる自信、あります…!!
円盤の映像収録の時にしかお目にかからないカメラ(アリーナの上を縦横無尽で宙吊りになってるカメラ)があったから私の中では円盤化確定してます。
藤井風×野外スタジアムライブ、あまりにも相性が良すぎたのでまたやってほしいな。こんなに楽しいおまつりイベント、定期的にやらないと勿体ないよね!!!