藤井風 10/16 “HELP EVER ARENA TOUR” @大阪城ホール 感想

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遅ればせながら、2021/10/16(土)、藤井風さんの"HELP EVER ARENA TOUR"@大阪城ホールに行ってきました。

以下、ネタバレ満載の感想を書いていきますので、見たくない方はすぐに閉じてくださいね。

 

 

 

なお、メモも何も取っておらず、ただただ私の曖昧な記憶に頼った感想ですので、全文の語尾に「(多分)」がついていると思いながらお読みいただければと思います(笑)

 

 

 

まず、入場時は検温してからチケット確認。

紙チケットの方は紙チケットと身分証明書を同時に提示しなければ入場できないという徹底した転売対策。

私は電子チケットでしたが、申込時に登録した携帯番号じゃないと電子チケットを受け取れないようになっていたと思うので、転売対策は万全だったと思います。

 

 

今回、大阪公演の席配置は市松模様ではなく、「グループディスタンス形式」という初耳な形式でした。2連で取ったところは2人の間は空席なし、というスタイル。同行者とは空席なしの隣同士だけど逆サイドの知らない方との間には1席空いているという大変過ごしやすい席配置でした。収容人数も増やせるし個人的にはすごくいいなと思った。

というか、アリーナでのグループディスタンス形式及び市松模様形式、ステージの見やすさが快適なのでこれに慣れてしまったら収容100%に戻った時が大変かもしれないって思ってしまった……早く100%に戻ってほしいし、発声OKになってほしいはずなのに、なんと身勝手なジレンマ…!

 

そう、今回私の席、アリーナの一桁列目だったわけです……なんかもう本当に「いいんですか…!?」という感じで。あんなに大きい会場なのにこれまでで最も近くに風さんを感じました。徳を積んで生きていきます……

入場して、こんなに大きな会場のここにいる全員が風さんを見に来ているんだなと思うとなんだかとても温かい気持ちになりました。

 

 

入場が混雑していたためか、若干の押し。

もはや開演直前の合図としておなじみになりつつある「Good As Hell」のカバー音源が流れ始め、観客総出の手拍子。

 

 

18:10頃開演

 

1.風よ

バンドメンバーさんたちが登場し、モクモクとスモークが立ちこめる中、「風よ」のイントロが流れ始める。会場は既に総立ち状態。

イントロが終わったところでスモークとともにステージ中央に突如現れた風さんの手にはサックスが。それと同時に聴こえてくるサックスの美しい音色。

歌唱なし。1曲丸ごとサックス。プロすぎるサックス。斬新すぎる1曲目。

ホールツアーではアンコールでサックス登場だったけれども、まさかアリーナツアーの本編1曲目でサックスが来るとは。しかもホールツアーでは途中から歌い始めたと記憶してるけど、今回は1曲丸ごとサックスです。もう1曲目から藤井風にしかできないステージングです。完敗。

 


ちなみに、衣装はカーキっぽいセットアップと白T(グレーの柄あり)。おそらく白Tは10/3横アリ2日目の後に風さんが投稿したツイートで着ているものです。

靴はファスナー付きの白いスリッポンみたいな感じだった。

髪型はおなじみパーマのセンター分けで、髭ありのちょいワイルド。

 


2.調子のっちゃって

スタンドマイク。

ジャジーで色気のある曲なんだけど、「ライブ始まった!」ってテンションの上がる不思議で魅力的な曲。

イケてる「調子のっちゃって」ポーズも健在。

風さんのサビのリズムの取り方が好き。

 


3.優しさ

弾き語り。

イントロから心が洗われます。

照明がオレンジで、視覚からも本当に優しさに包まれているような気持ちになる。

花の咲く季節が戻ってきた後の「あーああー」で私の心にはひと足早く春が来ました。

 

 

MC

風さんはずっと「大阪は元気」と嬉しそうに連呼していた。最初から会場総立ちだったからかな?風さんが嬉しそうで私まで嬉しい。

「近い席、遠い席あるけど、心の距離は同じだと思ってるんで。」とちゃんと言葉にして伝えてくれる風さん。

裏声で可愛く「きらりっ!」と曲紹介し、次の曲へ。

 


4.きらり

ハンドマイク。

「大阪好っきゃねん!」って言ってた。可愛い。

1番終わりからダンサーさんが5人登場し、風さんも踊る踊る。本当に何でも出来ますね……ピアノ弾きながら歌えるからといって必ずしも歌いながら踊れるとは限らないじゃないですか。それが出来ちゃうんだもんなぁ。逆に何が出来ないのか教えてほしいものです。

 


5.キリがないから

2番からアンドロイドが登場し、一緒に踊る。

曲終了後にちゃんとアンドロイドの動きで退場するアンドロイドに沸く会場。

今回もHILOMUさんが帯同してるのかな?5人のダンサーさんのうちの1人がアンドロイドとして出ているのか(「へでもねーよ」で1人減ってたから)、その5人のうちの1人がHILOMUさんだったのか、ダンサーさん5人+HILOMUさんだったのかが分からなかったからダンサー紹介パートでちゃんとお名前を聞いておくべきだったな……ダンスに魅入ってしまっていた。

 


6.へでもねーよ

ハンドマイク。

尺八の音だけが響き渡ってからの「へでもねーよ」。

風さんはステージ中央であぐらをかいている。

後ろにはダンサーさんが4人。「全員で5人なのにここで4人体制なのは何か意味があるのでは…?例えば4人それぞれに(怒り)(祈り)(焦り)(希望)みたいに役割があるとか…?」などと思いながら見てたけど、よくよく考えたら直前の「キリがないから」で1人がアンドロイドとして出てたからというだけかもしれない。

マイクはエクレア持ちからちょっと変化してて、両手で上向き持ちだった。

Bメロの祈るような表情からのサビでの挑戦的な表情への変化が憑依型そのもので「藤井風ここにあり」という素晴らしさでした。

 


7.罪の香り

やっぱりこのイントロはテンションが上がる。

この曲で風さんが高音パートをちょっとため気味に伸ばして歌うのが好き。

 


8.もうええわ

エレピでの弾き語り。

この曲の風さんは慈愛に満ちた表情をしていて、聖母なのかと思った……

照明は紫の中にオレンジが差すような感じで、モヤモヤと悩みが立ちこめる中に希望や救いが差し伸べられるこの曲の世界観を見事に可視化しているなぁと。

「うつむかないで 怯えないで」の「うつむかないで」を「ぐらつかないで」だったか「ふらつかないで」と歌っていて、日産スタジアムの時もそうだったから風さんはあそこの歌詞をいつも忘れてしまうのでしょうか…?

 


9.死ぬのがいいわ

「もうええわ」終わりで間髪入れずに「死ぬのがいいわ」のイントロをエレピで弾く風さん。

もはや定番かと思っていたイントロアレンジはなし。「死ぬのがいいわ」と言えばあのイントロの前に演歌の世界観の如き激情型ピアノソロが来るものだと思っていたので思わぬ展開でした。しかし「もうええわ」アウトロから「死ぬのがいいわ」イントロの繋ぎが最高だったので何の問題もありゃしない。

イントロのみエレピで、あとはスタンドマイクで歌ってたかな。

照明も赤で激情型だった。分かる。この曲は赤ですよね。

 


10.特にない

弾き語り。いつもの前口上あり。

「clap or 指パッチン、clap or snapで参加してください。タイミングはband memberさんたちが教えてくれます。」とのこと。バンドメンバーさんたちが分かりやすく教えてくれます。

風さんの「一緒に心のお掃除いたしましょ」の言い方が可愛らしかった。心のお掃除いたしました。

clap&snapする観客を慈愛に満ちた嬉しそうな表情で眺める風さんが聖母(2回目)でね……

 


11.帰ろう

弾き語り。

イントロ前のアレンジとイントロだけで泣くところだった。

この曲は私の人生ソングなので、最初から最後まで双眼鏡を覗くこともできず、双眼鏡を抱きしめながらただただ聴き入っていました。周りのあちこちからもすすり泣きが聞こえてきた。

すごく不思議な曲だなぁといつも思う。会場の空気がガラッと変わって、壮大な何かに会場ごと包まれているようで、優しく穏やかな気持ちになれる。この曲が自分の中にあれば、この世の万物に対して愛を持てるし強くなれるなぁと思う。「強さ」とは、力ではなく、心の大きさなのだと思える。宗教かな……

ステージ横のモニターは曲中終始オフになっていて、切り取ったものじゃなくて全体の空気を味わえよと言っているようだった。

1番の照明は暖色で夕暮れのように優しく、2番のサビで満天の星空に包まれて、この曲の照明演出が大好きだと改めて思った。

 


12.青春病

「帰っても、帰らんでも、青春は続きます」という言葉からの「青春病」。

スタンドマイク。

みんなで一緒に踊る野ざらしダンスが楽しい。

 


バンドメンバー紹介

ベースの真船さん、ドラムの佐治さんと来て、ギターのTAIKINGさんを「TAIKING from Suchmos!」と紹介してからの「STAY TUNE」セッションは熱かった。

たまたま訃報の翌日だったからね。本当にたまたまだったんだけど会場の熱は否が応でも上がるよね。

 


13.何なんw

ハンドマイク。

「心で歌うてや〜」が毎度おなじみになってしまったけど、心の中で歌うしかない状況が毎度おなじみになってしまっていることの切なさよ。早く「何なん」コールアンドレスポンスができる日が来てほしいね。

ラストのピアノ飛び弾きも健在。

 


14.燃えよ

スタンドマイク。ダンサーさん5人登場。

手を挙げながら飛び跳ねたり、千手観音ダンスしたりと若々しいダンスで新鮮。めっちゃ踊るじゃん。

曲自体も若々しいもんね。英語の使い方が新境地というか、J-POP的というか。

そのうえアウトロで風さんがショルダーキーボードを弾きながら登場するという衝撃。人生で初めて見ました、ショルダーキーボード。ギターみたいにキーボードを斜め掛けするんですよ。そういうものがあるのですね……手元を見ずに弾ける方なのでショルダーキーボードも当然お手のものでした。

ところで、"HELP EVER ARENA TOUR"は略して"HEAT"と呼ばれているわけですが、アリーナツアー開催発表前から歌詞を出してた「燃えよ」がアリーナツアー(HEAT)の伏線になっちゃってるのって意図的なものなんですかね…?私は伏線回収の鬼ばかり推してしまう宿命なのかもしれない。

 


ダンサー紹介

風さんはピアノの椅子に座った状態で楽しそうにダンサー紹介。

ダンサーさん5人それぞれがバッキバキに踊っていたのでそれに魅入ってしまって名前を全く覚えていません……風さんならツアー閉幕後に絶対SNSでダンサーさん紹介してくれるので待っていれば分かる時が来るでしょう。

 


15.さよならべいべ

ハンドマイクで左右に練り歩いていたような記憶。

ライブ映えがすごい曲。楽しいもん。手拍子も腕振りもとにかく楽しい。

自分が曲中の「あんた」になれるのはライブの特権だよね。

 


16.旅路

これもハンドマイクで左右に練り歩いていたような…?

この時も「起こること全てには意味があるから。うちら兄弟やし、姉妹やし。」と言っていた。私は風さんの姉妹です…!

そしてまたしゃがみこんでましたね。最前列の魂が抜けるやつ。

そしてまたまたサビの「中で」でマイクを向けられたのでこちらも早くコールアンドレスポンスしたいですね。コールアンドレスポンスするタイプの曲なのかどうかという話は一旦置いておきます。

風さん、2番でジャケットを半分だけ脱いだ状態でそのまま歌い続け、2番サビで全部脱いで横に脱ぎ置いていて面白可愛かったです。

ジャケットを脱ぐと中のTシャツがゆるっとした五分丈なので、手を上げると脇がチラリするんですよ……肌着らしきものも着ていないようですし……「ご両親すみません。ずっずさんすみません。」という気持ちになってしまった……

歌い終わりで脱ぎ捨てたジャケットを拾ってちゃんとピアノの方へ持っていく風さんが風さんだった。

 

バンドメンバーの皆さんと挨拶し、お手振りしながら退場。

アンコールはなしで、「燃えよ」が流れ出し、終了のアナウンス。

 

19:45頃終演

 

 

雑感

規制退場で、私はアリーナ前方だったから割と最後の方の退場だったけど、終演から15~20分くらいで出られたし、会場から出るのも混雑していないし、出た後の駅までの道も帰りの電車もあまり混雑していなくてとても快適だったからコロナが収束しても規制退場あった方がいいのではと思ったりした。


風さんがライブのステージでいつもグッズT着ないのを不思議に感じてたけど、日常生活で着倒してるからライブでのみグッズT着てるパターンよりはるかに販促効果あるよなぁってふと思った。

 

曲間の水分補給でペットボトルを元の場所に戻せなかったり横倒しすべきペットボトルを縦に置いちゃったりしてた風さんですが、今回はちゃんと元通りに横倒しできておりました。


メジャーデビュー後、日本武道館単発→ホールツアー→アリーナツアーというシンガーソングライターとしては異例な速さで階段をのぼっていく風さんの勢いを感じた。それとともに今ツアーからはダンサーさんが増えて、直接は目に見えないけどきっと関わるスタッフさんも増えていて。どんどんteam風のメンバーが増えていっているんだなぁと思うと感慨深くなった。風さんに関わる全ての方への感謝が止まらない……


風さんは少年性と聖母性を兼ね備えた全知全能の神になっていた。天使でもあり、神でもある。宗教かな……

 

 

感想ブログ終わり!!

 

11/28のファイナル生配信は生憎観ることができないので残念ですが、この目で直接見ることができたのでダメージはあまりありません。

あと、生配信があるということは円盤化していただけるかな?という期待もある。

円盤化を期待しつつ、私のHEATツアーは閉幕とさせていただきます。